タロットを学んでみたいと思っても、最初はカードの意味が覚えられなかったり、読み方が分からなかったりして不安を感じることがあります。しかし、タロットは特別な才能がなくても少しずつ身につけられる占術で、初心者の方でも安心して始めることが可能です。
カードに触れる時間を重ねるほど、自分の気持ちが整い、迷いを言葉にしやすくなるのも魅力のひとつ。占い師を目指す方にとっては、心の動きを理解する手がかりにもなり、自分自身の成長にもつながるでしょう。
この記事では、タロットの基本や学び方をわかりやすくまとめ、最初の一歩を踏み出す方が迷わず進めるよう丁寧に解説します。
タロットカードとは?

タロットカードは、心の動きを静かに映し出す道具として長く用いられてきました。絵柄には深い象徴が込められており、その象徴を手がかりに状況や気持ちを丁寧に読み解いていきます。占い師を志す方にとって、カードの背景や構成を正しく理解することは、鑑定の質を高める基礎となります。まずは、タロットがどのように誕生し、どのように受け継がれてきたのかを知ることで、学びにより確かな軸が生まれるでしょう。
タロットカードの起源
タロットの始まりについては複数の説があり、完全には解明されていませんが、十五世紀頃のヨーロッパで貴族の間に広まったカード遊戯が原型といわれています。その後、宗教画や象徴図像の影響を受けながら絵柄が洗練され、人の内面を読み解く象徴体系として扱われるようになりました。
十八世紀以降は思想家や神秘主義者が理論化を進め、占術としての枠組みが形成されていきます。この長い過程のなかで、大アルカナと小アルカナの構成が整い、現在のタロットの骨格が確立されました。
このように歴史をたどると、カードに込められた象徴がどのように培われたのかが見えてきて、鑑定に対する理解も落ち着いて深まります。
ライダー版・ウエイト版の違い
タロットにはライダー版・ウエイト版と呼ばれる種類がありますが、この二つに明確な違いはありません。出版元の名からライダー版と呼ばれ、監修者の名にちなみウエイト版とも呼ばれています。
現在広く使われているのは、1909年にロンドンのライダー社から出版されたカードデッキです。もともとは、神智学の研究者であったアーサー・エドワード・ウェイトが全体の構成を監修し、画家パメラ・コールマン・スミスが七十八枚の絵柄を描き上げました。
従来主流だったマルセイユ版とは異なり、キリスト教的な宗教色を控えめにし、当時の神秘主義思想を背景に置いた象徴体系が採用されています。小アルカナにも人物や情景が丁寧に描かれており、象徴の流れがつかみやすく、物語のように読み進められるのが特徴です。
長く愛用されてきた歴史があり、初心者から実務の占い師まで幅広く使われている標準的なデッキです。
タロットカードの基本を知る
タロットを深く理解するためには、大アルカナと小アルカナの構成を正しくとらえることが大切です。カード全体の流れを知ると象徴のつながりが見えやすくなり、鑑定の幅も自然に広がります。ここでは、二つの物語を丁寧に見ていきます。
大アルカナの物語
大アルカナは全22枚で構成され、人の内面や人生の転機を象徴する重要なカードです。始まりを示す0番の「愚者」から、成熟に向かう過程を描くように配置されており、一枚一枚が深い意味を持っています。たとえば1番の「魔術師」は意志や始動の象徴として扱われ、次に続く2番の「女教皇」は直感や静かな洞察を示します。「女帝」は豊かさや育みを表し、「皇帝」は秩序や責任を背負う力を示します。この流れは、外側の世界を体験しながら自分自身を形づくっていく過程でもあります。
中盤に進むと、「恋人」や「戦車」が現れ、選択や前進が象徴として描かれます。「力」や「隠者」は、自己理解の深まりや成熟した判断を示し、心の奥にある静けさへと導いてくれます。「運命の輪」は変化の巡りを表し、その先には試練を示す「吊るされた男」や「死神」が続きます。これらは恐れる存在ではなく、価値観を問い直し、必要な脱皮を促す象徴とされています。
後半に進むほど精神性が強まり、「節制」では調和、「悪魔」では執着、「塔」では不要なものの崩壊が描かれ、続く「星」「月」「太陽」で再生と希望が示されます。最終の「世界」は到達点を表し、流れ全体が円環のようにつながります。この物語を理解すると、カードを一枚ずつ読むだけでなく、人生の流れとして捉えられるようになり、鑑定の深みが増していきます。
小アルカナの物語
小アルカナは56枚で構成され、日常の出来事や具体的な動きを象徴するカードです。4つのスートに分かれており、それぞれが異なる側面を示しています。カップは感情や交流、ソードは思考や判断、ワンドは意欲や行動、ペンタクルは物質や実務を表します。この四つのスートを理解すると、状況を丁寧に見つめる視点が養われます。
各スートには一から十までの数札があり、数字の流れで物語が形成されています。一は始まりを示し、二は選択や揺らぎへと移ります。三で発展が生まれ、四で安定が整います。五は不調和や変化を示し、六では調和が戻り、七は試行錯誤、八は動き、九は到達、十は完結と読み解かれます。数字の意味を押さえると、カードのメッセージが整理しやすくなります。
さらに各スートには人物カードがあり、ペイジ、ナイト、クイーン、キングが配置されています。人物の性質や状況の流れを象徴するため、相手の心境や周囲の動きを知りたいときに役立ちます。初学者にとって難しく感じられる部分ですが、感情や行動の傾向として捉えると理解が進みます。
小アルカナの物語は、大アルカナの深いテーマを日常レベルに落とし込んだものでもあります。二つを合わせて読むことで、悩みや迷いを丁寧に整理でき、より現実的なアドバイスを導きやすくなります。
タロット占いに必要なもの
タロットを学び始めるとき、特別な準備は多くありませんが、扱いやすい道具がそろっていると落ち着いて練習できます。ここでは、基本となる三つのアイテムについて丁寧に紹介します。
タロットカード
タロット占いに欠かせないのが七十八枚のカードです。種類は多くありますが、学習の基礎を整えたい方には、象徴が明確に描かれたカードを選ぶと理解が進みやすくなります。
カードを選ぶ際は、絵柄の雰囲気や色の印象も大切です。落ち着いて向き合える絵柄は、練習を続けるときの心地よさにつながります。同じライダー版でも雰囲気の異なる復刻版やアート版があり、自分の感覚に合うデッキを選ぶと学びが自然に深まります。タロットは長く使う道具であるため、手に取ったときの安心感や絵柄との相性を確かめながら選ぶと、鑑定に集中しやすくなります。

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タロット辞典
タロットの理解を安定させるには、カードの象徴を整理できる辞典が一冊あると心強いです。辞典には、各カードの基本的な意味に加えて、正位置と逆位置の解釈、象徴として描かれたモチーフの説明がまとめられています。最初は解釈がぶれやすいため、辞典を参照しながら練習するだけで読み取りの軸が自然に整います。
辞典を選ぶ際は、絵柄の解説が丁寧で、抽象的になりすぎないものが扱いやすいです。大アルカナと小アルカナの流れを踏まえた説明が整っている辞典は、カード同士の関係がつかみやすく、実践で読める幅も広がります。また、初心者向けの辞典は言葉がやさしく整理されているため、複雑な意味に迷いにくい利点があります。一つの辞典を軸にしながら学ぶことで、カードを深く理解する道筋が安定します。

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クロス
タロットを扱う際、カードを広げる場所としてクロスを用意しておくと落ち着いた環境が整います。布の上でカードを展開すると、滑りがほどよく、並べたカードの位置も整えやすくなります。さらに、カードが傷つきにくくなるため、大切に扱いたい方にも向いています。
クロスは色や素材にこだわる必要はなく、落ち着いて使えるものを選ぶと鑑定に集中できます。厚みのある生地はカードの安定感を保ちやすく、練習を続けるときにも扱いやすいです。布を一枚敷くだけでも空間が整い、気持ちを切り替えるきっかけにもなるため、学習を習慣にしたい方にとって心地よい道具になります。

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タロットカードを勉強する方法

タロットは、知識を積み重ねるだけでなく、実際にカードを扱う時間が理解につながります。学び方はさまざまですが、自分に合った方法を選ぶことで落ち着いて続けやすくなります。
辞典を使ってとにかく実践する
タロットを身につけるうえで欠かせないのが、辞典を参照しながら実際にカードを引いてみる練習です。カードを並べて意味を確認すると、象徴が少しずつ自分の中に定着しやすくなります。最初は解釈がまとまらないこともありますが、辞典を手元に置いて練習すると安定した理解につながります。
はじめのうちは自分の気持ちや日々の出来事をテーマに扱うと、カードの動きがつかみやすくなり、読み解く視点も育ちます。繰り返しカードを引くことで、象徴の流れが自然に身につき、鑑定の基礎が整っていきます。
タロット占い入門書を読む
辞典だけではつかみにくい部分を補うために、入門書を併用すると理解が深まります。入門書には、カードの構成や象徴の背景に加えて、リーディングの手順や広げ方が整理されています。大アルカナと小アルカナの流れを体系的に説明している本は、カード同士のつながりが見えやすく、実践で迷いにくくなります。
初心者向けの入門書は言葉がやわらかく、難しい概念も落ち着いて理解できる構成になっています。一冊を丁寧に読み進めるだけでも、タロットの世界に安心して触れられます。
Youtubeで動画を見て勉強する
動画を使った学習は、カードをどう扱うかを視覚的に理解できる利点があります。シャッフルの仕方や並べ方、解釈の流れなどを実際に見られるため、書籍だけではつかみにくい動きが分かりやすくなります。自分のペースで繰り返し見られる点も魅力で、学びたい部分だけを集中して確認できます。
また、占い師が実際に鑑定する様子を見ると、読み方の雰囲気や言葉の選び方に触れられ、実践の場に近い空気も感じやすくなります。動画を取り入れることで学習の幅が広がります。
講座を受講する
学びをさらに深めたい方には、講座の受講も役立ちます。講座では、カードの象徴やリーディングの組み立て方を実践的に学べるため、理解が安定しやすくなります。講師から直接アドバイスを受けられるため、独学では気づきにくい癖や迷いを整えるきっかけにもなります。
また、ほかの受講者と学ぶ環境は刺激になり、自分の読み方を見直す機会にもつながります。占い師を目指す方にとって、講座は自信を育てるための安心できる学習手段です。
関連記事:占い師に必要な勉強は?独学で迷わない学び方とおすすめ教材を紹介
まとめ
タロットは、難しそうに見えても少しずつ触れていくことで理解が深まり、自分の気持ちを整える手助けにもなる占術です。大アルカナと小アルカナの流れを押さえると、カード同士のつながりが見えやすくなり、日々の練習にも落ち着いて取り組めます。辞典や入門書を使いながらカードを引く時間を積み重ねると、自分なりの読み方が育ち、鑑定の軸が自然に整います。動画や講座を活用すると、実際の動きを確認できて理解が安定しやすくなります。タロットが心に寄り添う存在になるよう、無理のないペースで学びを続けてみてください。
投稿者プロフィール
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はじめまして。当サイトを運営しているNonちゃんと申します。
私が占いが好きになったきっかけは、仕事で悩んでいた頃にタロットと出会ったことでした。カードのメッセージに背中を押され、自分の気持ちを整理できたことで、「占いってこんなに優しく寄り添ってくれるんだ」と感じたのを覚えています。
その後、タロットや西洋占星術、四柱推命などさまざまな占術を学ぶうちに、占いは単なる当てものではなく、自分を見つめ直し、前向きに生きるためのヒントをくれる学びのツールだと気づきました。
しかし、学び始めたばかりの頃は情報が散らばっていて、「何から手をつけるべきか」「どの本を読めば理解しやすいのか」が分からず、不安を抱いたのも事実です。
同じように悩む方の力になりたくて、このサイトを立ち上げました。
このサイトが、あなたが自分に合った占術を見つけ、楽しく学べるきっかけになれば嬉しく思います。どうぞよろしくお願いいたします。
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